NordVPN(ノードVPN)は、世界111カ国・6,300台以上のサーバーを展開する大手VPNサービスで、世界的に人気のあるVPNです。
特徴は、設置サーバーの国やサーバー台数の規模の大きさをはじめ、対応デバイスもPC・スマホのほかゲーム機、SmartTVなどいろいろなデバイスに対応している点です。
今回は、NordVPNの評判や料金体系、および実際に使用した感想やメリット・デメリットを解説します。
他社含めたVPN比較について
本記事では、NordVPNを中心にご紹介していますが、他社含めたおすすめのVPNを「【個人向けVPNおすすめ4選】海外&国内VPNサービス徹底比較」に記載しています。VPNサービスを比較検討したい方はあわせてご参照ください。
NordVPNの評判と特徴
NordVPNの特徴と料金プラン
サービス名 | NordVPN 公式サイトはこちら おすすめ度: |
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料金 | 2年契約:月額506円〜 1年契約:月額759円〜 1ヶ月契約:月額2,156円〜 |
特徴 |
|
サーバーリージョン | 111か国 |
サーバー台数 | 6300台以上 |
同時接続 | 最大10台 |
VPN方式 | NordLynx(デフォルト)、IKEv2/IPSec、OpenVPN |
対応OS・アプリ | Windows、MacOS、Linux、Android、iOS、Chrome、Firefox、Edge、Android TV、tvOS、Firestick、Xbox、Playstation、Nintendo Switch、Raspberry Pi、Chromebook、Chromecast、Kindle Fire、Oculus Quest |
サポート | 24時間365日対応 メール(日本語対応) ライブチャットサポート(英語のみ) |
運営会社 | nordvpn s.a.(本社パナマの企業) |
2024年5月11日時点(1ドル約155.78円)の税込み価格。為替レートやキャンペーンなどにより価格は上下します。
NordVPNは、Tefincom S.A.が運営するVPNサービスです。世界にVPNサービスを展開しており規模が大きいのが特徴で世界的にも人気のVPNとして知られています。
NordVPNの主なプラン
NordVPNは、「コンプリート」「プラス」「ベーシック」の3つのプランが提供されています。VPN通信用途で利用したい場合は基本的にベーシックプランで十分です。
サポートは電話サポートはなく、メールでのやり取りが日本語対応、ライブチャットサポートは英語のみとなっており、24時間365日対応しています。
NordVPNと他社VPNの比較
NordVPNと他社の比較は下記の通り。他社と比較しても世界で111カ国の場所に合計6300台以上のサーバーを用意という、圧倒的な規模が特徴です。
公式サイト | MillenVPN 公式サイト |
NordVPN 公式サイト |
Surfshark 公式サイト |
ExpressVPN 公式サイト |
スイカVPN 公式サイト |
セカイVPN公式サイト | Private Internet Access VPN 公式サイト | CyberGhost 公式サイト |
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企業情報 | アズポケット株式会社(日本) | nordvpn s.a.(パナマ) | Surfshark B.V.(オランダ) | Express VPN International Ltd(イギリス領ヴァージン諸島) | 株式会社MAJ Tech(日本) | 株式会社インターリンク | Kape Technologies(イギリス) | Kape Technologies(イギリス) |
サーバーリージョン | 約60カ国 | 111カ国 | 100カ国 | 105カ国 | 25カ国 | 10カ国 | 91カ国 | 100カ国 |
サーバー台数 | 1300台以上 | 6400台以上 | 3200台以上 | 3000台以上 | 約50台 | 記載なし | 記載なし | 11,500台以上 |
月額料金(2年契約) | 396円 | 638円〜 | 338円〜 | ー | 878円 | ー | 270円 | 320円 |
月額料金(1年契約) | 594円 | 880円〜 | 526円〜 | 8.32$(米$請求) | 938円 | ー | ー | 1,000円 |
月額料金(1ヶ月契約) | 1,738円 | 2,321円〜 | 2,539円〜 | 12.95$(米$請求) | 1097円 | 1,100円 | 1,480円 | 1,790円 |
同時接続台数 | 10台 | 10台 | 無制限 | 最大8台 | 最大50台1サーバーに同時接続できるデバイスは1〜3台など条件あり | 3台 | 無制限 | 7台 |
ログポリシー | ノーログポリシー | ノーログポリシー | ノーログポリシー | ノーログポリシー | 記載なし | 記載なし | ノーログポリシー | ノーログポリシー |
キルスイッチ機能 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | × | × | ◯ | ◯ |
サポート時間 | 平日10:00〜18:00 | 24時間365日 | 24時間365日 | 24時間365日 | 平日10:00〜18:00 | 記載なし | 24時間365日 | 24時間365日 |
サポート手段 | メール(日本語) | メール(日本語対応可)、ライブチャット(英語) | メール(英語)、ライブチャット(英語) | メール(日本語対応可)、ライブチャット(日本語対応可) | メール(日本語) | メール(日本語) | メール(英語)、ライブチャット(英語) | メール(英語)、ライブチャット(英語) |
返金保証・お試し | 返金保証(30日間) | 返金保証(30日間) | 返金保証(30日間) | 返金保証(30日間) | 返金保証(30日間) | 無料体験(2ヶ月) | 返金保証(30日間) | 1ヵ月プラン:14日間 6ヵ月プラン:45日間 2年(+2ヵ月)プラン:45日間 |
(※)2024年8月時点の税込み価格。(※)次回更新以降は通常価格。為替レートやキャンペーンなどにより価格は上下します。
NordVPN(ノードVPN)の評判・口コミ
NordVPNの評判としては、「対応デバイスが多いのが良い」や、「VPN利用時の通信速度も普段と(VPN利用していない時と比べて)あまり違いはなく、さくさく動いた」といった声や、「月額料金が比較的安価なので良かった」が多かったです。
ただし、Netflixなどの(日本で視聴制限がかかっている)海外動画の視聴を目的で契約された方の中には、「無事目的の動画が見られた」という人もいれば「目的の動画が見られなかった!」という人もいました。
NordVPNに限らず、VPNを使った海外動画視聴は保証されているわけではなく、時期によっても「見られた」「見られない」といったように状況がまちまちで変わっていることに注意しましょう。
NordVPNはこんな人におすすめ
NordVPNは下記のような人におすすめです。
- たくさんの国にサーバーが設置されているVPNを利用したい方
- 有名・規模の大きいVPNサービスを利用したい方
- 海外出張や海外駐在で安全にインターネットにアクセスしたい方
- スマホ・PCなど複数の端末でVPNを利用したい方
NordVPNを使った感想とメリット
NordVPNを使ってみた感想としては、シンプルな操作で、設定も記憶できるので操作性が良かったです。
NordVPN用のアプリを立ち上げ、(インターネットが利用できる環境で)サーバー拠点を選択すればすぐに接続ができます。
通信速度も速く、サーバー台数や拠点が多いのでいろいろな国のサーバーに接続できる点が良かったです。
■NordVPNを使ってみたメリット
- 接続できるサーバーリージョンが多い
- 対応デバイスが非常に多い
- 通信速度は(体感的に)そこそこ早い
接続できるサーバーリージョンが多い
一つ目のメリットは、NordVPNはほかのVPNと比べてもサーバー台数が非常に多く、安定したサーバーを利用しやすい点が挙げられます。
多くのVPNサービスはサーバー台数が1,000台以下であることも多いですが、NordVPNは6300台近くのサーバーを世界111カ国に用意しており、規模としてはトップレベルのVPNサービスです。
日本国内でも160台規模のサーバーが用意されており、東京だけでなく大阪にもサーバーが用意されているので安定した通信を期待できる点は大きなメリットです。
通信速度は(体感的に)そこそこ早い
一般的にVPN接続時は、VPN非利用時と比較して遅いと言われていますが、前述のサーバー台数が豊富なこともあり、通信速度にも定評があります。
実際に測定してもほとんど速度の違いがなく体感的にもさくさく動いている印象でした。
※モバイルwifi利用時・サーバーは東京を選択・その他NordVPN設定はデフォルトの環境で測定
ただし、接続サーバーにも依存しており、遠い拠点のサーバーやネットワーク環境の乏しい環境のサーバーに接続した場合は遅くなる傾向があるため注意しましょう。
対応デバイスが多い
NordVPNの大きなメリットの一つに対応デバイスやアプリが多い点が挙げられます。
NordVPNはほかにもXboxやPlaystation、Nintendo Switchなどのゲームデバイス、Fire TV Stickや Android TVなどいろいろなデバイスに対応していると公式に記載されており、セットアップガイドが用意されています。
Windows、Mac OS、Android、iOSのほかに、LinuxやAndroid TVなどのアプリも用意されています。
また、ルーターを設定することで下記のようなデバイスにも対応が可能で、セットアップガイドが(英語ですが)用意されているため該当のデバイスでVPNを利用したい時に便利です。
NordVPNを使ってみて感じた注意点・デメリット
NordVPNを使ってみて感じたデメリットを紹介します。
日本の動画視聴目的&初心者なら日本のVPNが良いかも
VPNを利用する目的の一つとして、「日本から海外の動画サービスを見たい」や「海外から日本の動画サービスを見たい」というケースがよくあります。
基本的にどのVPNもある程度有名な動画サービスに対応(利用できる)ことが多いですが、動画サービス視聴目的の場合は、MillenVPNなど日本サービスの方が明確に対応表を定義してくれているので安心して利用できます。
関連【millenVPNの評判は?】特徴・使用した感想やデメリット
NordVPNでは公式には対応表といったものはなく、どの動画サービスがその時点で対応しているのか(確認済みか)わからず、解説動画も英語のものが多いので初心者にとっては不安かもしれません。
基本的にVPN経由で接続拠点の国を変更して動画を閲覧するというやり方は、正規に保証されたやり方ではなく動画プラットフォーム側でブロックを実施されることもあるので注意が必要です。
時期によっては閲覧できたとの報告も上がっていますが、時期や利用環境によって必ずしも閲覧できるとは限らないので注意しましょう。
他には、日本のサーバーを選択してもエックスサーバーのセキュリティ制限にひっかかったりなど、VPNで日本サーバーを選択しても制限にかかる点が気になりました。
日本に特化したサービスではなく英語対応も混じっている
一つ目のデメリットはNordVPNは日本企業のサービスではないため、英語も混じっている点があります。
NordVPNはグローバルなサービスですので日本語翻訳のマニュアルも用意されていますが、それでも日本企業のVPNサービスほど日本人向けに特化しているわけではありません。
具体的には例えば、メールサポートなど日本語対応もしていますが、ライブチャットサポートは英語対応のみになります。
また細かい使い方のマニュアルも英語ページが多く、完全に日本語対応しているわけではありません。
日本企業のサービスが良いという人は「スイカVPN」や「MillenVPN」のような日本企業のVPNを利用すると良いでしょう。
中国をはじめ一部の国からは使えない場合もある点に注意
中国出張などで中国からVPNで海外サーバーを経由してインターネットにアクセスする場合もうまくいかない可能性がある点に注意です。
現時点では「NordVPN 中国」で検索すると下記の公式ページがヒットします。
インターネットの利用が制限されている国からの接続
注意:残念ながら、最近、手動接続とアプリケーションのためのサーバー構成がブロックされたため、現在、中国の地域で接続に関するいくつかの問題が発生しています。当社の開発者はこの問題を認識しており、できるだけ早く修正するよう取り組んでいます。ご不便をおかけして申し訳ございませんが、何卒よろしくお願いいたします。
中国ではグレートファイヤーウォールといったインターネットアクセス制限が国策レベルでされているため、YouTubeやFacebookなどの主なSNSも閲覧できないように規制や検閲がかかっています。
NordVPNは基本的には中国でも利用可能なようになっていますが、中国旅行や中国出張の際にNordVPNを利用してインターネットアクセスできたという人もいれば、アクセスできなかった・不安定との声も多いです。(NordVPNに限った話ではありませんが)VPNといえども正常にアクセスできる保証はないことに注意です。
なお、中国を含む一部の国では政府が認めたインターネット回線以外の利用は法律的に禁止されています(VPNも対象)。
個人レベルでの使用であればリスクは低いものの、VPNの使用自体にリスクがあるため注意しましょう。
中国のインターネット検閲システムをVPN(仮想プライベートネットワーク)で違法に「壁越え」をしたなどとして、河北省承徳市の公安当局が、同市在住のプログラマーの男性に対し約3年間の所得105万元(約2100万円)の没収を命じる処分を言い渡し、中国内で物議を醸している。
中国のプログラマー、違法「壁越え」で処罰 重すぎる没収額に物議より引用
VPNのメリット・主な利用シーン
ここからは、一般的なVPNのメリット・主な利用シーンについてご紹介します。
VPNは、Virtual Private Network:仮想プライベート空間といい、インターネット上での通信も盗聴や改ざんされないよう暗号化された通信を実現できます。
公衆のFree WiFiなどを利用する場合、通信が暗号化されていないものも多く、仕事用途を始め、ネットショッピングや何か会員サイトへのログインを行う行為はデータの盗聴のリスクが潜んでいます。
VPNの主な利用シーンは下記の通り。
- 海外旅行・海外滞在中に日本のコンテンツにアクセスしたい時
- 日本からのアクセスで制限がかかっているコンテンツに海外経由でアクセスしたい時
- 日本で制限がかかっている動画を海外経由で視聴したい場合
- 公衆Wi-Fi利用時
- 海外のSEO(検索結果)を確かめたい場合
海外からのアクセスで制限がかかっているコンテンツを日本経由で利用したい場合
海外旅行・海外滞在中に日本のコンテンツにアクセスしたい時にもVPNがよく利用されます。
海外から日本のコンテンツにアクセスする場合、セキュリティやポリシー上の理由で閲覧・使用制限がかかっているサービスも多いです。
たとえば、海外出張や旅行中に日本で契約したAbemaTVやDaznを海外wifiを利用して見ようとしても下記のようなエラーが起きます。日本以外のエリアからアクセスするとエラーが起きて閲覧できません。
■AbemaTV 海外からのアクセスエラー
■Daznのエラー
このほかにも、海外のwifiや回線経由で日本のWebアプリなどにログインしようとすると、海外アクセス制限セキュリティなどでブロックされることが多々あります。
■海外からのWordPress管理画面アクセス制限(エックスサーバーの場合)
こういった際に海外にいるときでも、VPNを利用して日本のサーバーを経由してアクセスすると無事アクセスできる場合が多いです。
日本からのアクセスで制限がかかっているコンテンツに海外経由で利用したい時
日本からのアクセスで制限がかかっているコンテンツに海外経由で利用したい時にもよくVPNが利用されます。
例えばNetflixなどで日本からでは閲覧できない動画でも、VPNを経由して海外拠点のサーバーからアクセスすることで視聴制限のかかっている動画を閲覧できることがよくあります。
ただし、このやり方は試聴が正規に保証されているやり方ではなく、動画プラットフォーム上からVPN経由でのアクセスでエラーを起こすように対策されている場合もあります。
時期によっても視聴できるかどうかはわからない点があるので注意しましょう。
公衆WiFi利用時(セキュリティの確保)
公衆WiFi利用時などで盗聴・情報漏洩が不安で安全に通信したい時はVPNの利用が強く推奨されます。
公衆WiFiは暗号化されていないものも多く、個人情報や機密情報が流出するリスクが潜んでいます。
VPNを利用するとインターネットでやりとりするデータが暗号化されるため、公衆wifi利用時でもセキュアにインターネットをすることができます。
海外のSEO(検索結果)を確かめたい場合
海外のSEO(検索結果)を確かめたい場合にVPNを利用するととても便利です。
海外向けに英語サイトを使った場合、日本で検索するよりも実際にアメリカやイギリス、シンガポールなど、現地のエリアのサーバーを利用して検索した方がより正確な結果がわかります。
以下は、「hosting server」というキーワードで接続エリア日本およびアメリカのそれぞれで検索した例です。
同じ「hosting server」というキーワードで検索しても日本で検索すると日本語の日本サイトが含まれています。一方、アメリカから検索すると日本サイトは一切なく実際の海外現地での検索結果が表示されていることがわかります。
(関連)海外サーバーのメリットとおすすめ海外有名レンタルサーバー
まとめ
まとめです。今回は、NordVPNの特徴や評判、および実際に使用して感じた感想やメリット・デメリットを解説しました。
NordVPN(ノードVPN)は、世界111カ国・6,300台以上のサーバーを展開するアメリカ発の大手VPNサービスで、強力なセキュリティや使いやすさ、価格の安さで人気があります。
Windows、Mac、iOS、Androidなど、様々なデバイスに対応しており、海外から日本のコンテンツにアクセスしたい人、プライバシーを守りたい人などにおすすめです。
他社含めたVPN比較について
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