カゴヤ・ジャパンのレンタルサーバーは、2023年10月にすべて仮想専用サーバー(OSをはじめメモリ・CPUが契約者ごと独立)になりました。
これにより、他社の共用型サーバーと違って、契約企業ごとによりサーバー環境の独立性が増したため、よりセキュリティや安定性を重要視する法人向けのサーバーとなりました。
今回は、カゴヤのレンタルサーバーの特徴やデメリット、評判をご紹介します。
本記事記載の内容は、2024年11月1日時点で公式サイトなどから調べた情報です。WEBST8の主観による評価も含まれていることをご了承のうえ、最新の正確な情報は公式サイトでご確認ください。
カゴヤ・ジャパンのレンタルサーバーの特徴や評判・口コミ
カゴヤ・ジャパンのレンタルサーバーの特徴・料金
20年超の実績を持つ法人利用率80%の老舗サーバー。2023年10月にALL(仮想/物理)専用サーバーにリニューアル。 |
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おすすめプラン | ライト(1コア/4GB) | |||
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特徴 |
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プラン | 月額費用 | WordPress | 無料ドメイン | バックアップ |
ライト(1コア/4GB) | 1,485円〜 | ◯ | ◯(1年目) | ◯ |
ライト(2コア/8GB) | 4,950円〜 | ◯ | ◯(1年目) | ◯ |
ライト(4コア/16GB) | 9,900円〜 | ◯ | ◯(1年目) | ◯ |
カゴヤ・ジャパンは20年の事業実績を持つ法人利用率80%の老舗サーバー会社です。
自社データセンターを所有しており、自社データセンターで専任の技術者が24時間365日常駐しています。
カゴヤではWordPress専用・VPSなどのサービスもありますが、一般的なホームページ目的でよく利用するサービスが「レンタルサーバー」です。
レンタルサーバーのプランは下記の通りです。小規模サイトであればライトプラン(1コア・4GB)で十分でしょう。
カゴヤ・ジャパンの評判・口コミ
カゴヤ・ジャパンの良い評判としては、「法人サイトを運用する上で安心して利用できる」「電話でサポート相談したら丁寧に応答してくれた」といった声が多くありました。
一方、「最近だともっと安くて使いやすいサーバーもあるのでそっちにしておけばよかった」と言った声もありました。
セキュリティや障害耐性といった目に見えにくいところを強化している一方で、初心者の使いやすさ・コスパなどの目に見える部分で評判のあるサーバーではありません。
カゴヤのレンタルサーバーの具体的なメリットとデメリットは下記の通りです。
デメリット |
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メリット |
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カゴヤのレンタルサーバーはこんな人におすすめ
カゴヤのレンタルサーバーは、一般的な共用サーバーと違いOS単位で独立しているため、より安定性やセキュリティを重要視する企業におすすめです。
- セキュリティを意識している法人向けサーバーを利用したい企業
- 他ユーザーの負荷の影響を受けたくない企業
- メールとWebサーバーが分散されている(障害耐性の強い)構成を選びたい企業
WordPress専用サーバーの注意点・デメリット
カゴヤではWordPressに特化したWordPress専用サーバープランも提供しています。
ただし、結論から言うと、かなり仕様制限が大きいため、多数の一般的な利用者にはあまり向いていません。
大きな制限事項としては「1契約1サイト(1WordPress)に限定されること」および「独自ドメインメールが作成できないこと」の2つが挙げられます。
メールアドレスを運用なしでメディアサイトを1つWordPressで高速化して運用したい場合はニーズと機能がマッチするかもしれません。
しかし、初心者が必要な機能・制限事項を見極めるのは難しいため、一般的なWordPress利用者は、前述のレンタルサーバープランの方が良いでしょう。
WordPress専用サーバーのプラン
項目 | グレード1 | グレード2 | グレード3 | グレード4 | グレード5 | グレード6 | グレード7 |
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初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
月額費用 | 440円 | 990円 | 2,200円 | 4,400円 | 9,900円 | 30,800円 | 52,800円 |
Webサーバーソフトウェア | nginx(エンジンエックス)。.htaccessは使用不可 | ||||||
Web用ストレージ容量(SSD) | 20GB | 40GB | 60GB | 100GB | 200GB | 300GB | 500GB |
DBストレージ容量(SSD) | Webストレージの範囲内 | ||||||
メールアドレス作成機能 | なし | ||||||
マルチドメイン (ドメイン上限) |
1つのみ | ||||||
MySQL個数 | 1つのみ | ||||||
WordPress | 1つのみ | ||||||
転送容量制限 | 制限なし | ||||||
自動バックアップ | あり(10GBまで無料) | ||||||
無料SSL | あり | ||||||
FTPアカウント数 | 無制限 | ||||||
メールサポート | ◯(24時間受付) | ||||||
チャットサポート | × | ||||||
電話サポート | ◯(平日10:00~17:00) | ||||||
WordPress脆弱性診断 | 1回4,400円 月1回定期診断(1年)39,600円 | ||||||
あとからプラン変更 | ◯ |
(※)2025年1月5日時点の税込定価。プラン変更詳細は「サービスプラン変更ガイドを参照
カゴヤのレンタルサーバーを利用するデメリット・注意点
ここからは、カゴヤのレンタルサーバーを利用するデメリット・注意点をご紹介します。
コスパ面で一番良いサーバーといった感じではない
まず、価格・コスパ面で一番良いサーバーといった感じではないという点です。
他社の一般的な共用サーバーと違い、OS・CPU・メモリが個別に割り当てられているとはいえ、価格面は一般的なサーバーよりも若干割高です。
法人利用率の多い老舗サーバーとはいえ、通常のホームページであればエックスサーバーやさくらのレンタルサーバなどで十分なケースも多いでしょう。
サーバー機能性能および価格重視であれば、別のサーバーを検討した方が良いかもしれません。
初心者向けで簡単・使いやすいといった感じではない
二つ目のデメリットは、初心者向けで簡単・使いやすいサーバーといった感じではない点があります。
具体的にいうと、WordPressのインストール手順や管理画面の見やすさ・分かりやすさが他社サーバーに比べると少し煩雑です。
これまで全くサーバーやWordPress開設などしたことがない方の場合はやや苦戦するかもしれません。
カゴヤのレンタルサーバーを利用するメリット
ここまでデメリットをご紹介しましたが、メリットはこれまでの実績と安定稼働です。ここからはメリットについてご紹介します。
法人利用率80%以上の実績のある老舗サーバー
カゴヤのレンタルサーバーのメリットは、20年以上の実績を持つ法人利用率80%なので、法人も安心して利用できる点です。
万一の障害に強い分散構成が取られている
二つ目は、万一の障害に強い分散構成が取られている点です。
「メールサーバー」と「Webサーバー/データベース機能」を分散しており、万一どちらかのサーバーに障害発生しても残っている方の機能は利用することができます。
法人でメール運用を重要視する場合、特にメールサーバーが別々の構成になっていると安心です。
全プラン仮想専用サーバー形式でOSやリソースが独立している
三つ目のメリットに、全プラン仮想専用サーバー形式でOSやリソースが独立しているという点があげられます。
通常レンタルサーバーというとOSを他ユーザーで共用するタイプなのに対して、カゴヤの場合はOSが独立した仮想専用サーバータイプになっています。
KAGOYA 25周年にむけ、ALL専用サーバーでリニューアル
今回のリニューアルではこうしたニーズにお応えし、従来のコストパフォーマンスを維持しながらすべてのプランを専用サーバーとし、運用保守の負担なく安定・高速環境をご利用いただけるレンタルサーバーとして生まれ変わりました。
2023.10.17 レンタルサーバーリニューアルのお知らせ | カゴヤ・ジャパン
他ユーザーの負荷の影響を受けたくない企業やよりセキュリティを重要視する企業におすすめです。
※VPSと一見違いがなくなったように見えますが、VPSはLinuxのコマンド操作前提なのに対して、レンタルサーバーの方は専門知識がなくても簡単に管理画面から利用できます。VPSはOSも自由に選べroot権限もあるのでより自由度が高い一方、レンタルサーバーは同じ仮想専用サーバーでも自由度が限られています。
カゴヤと他の法人向けサーバーの違い・比較
カゴヤと他の法人向けサーバーの比較
ここからは、カゴヤジャパンと国内の有名な法人サーバーを簡単に比較紹介します。
上記で比較すると、カゴヤのレンタルサーバーは価格的には法人の中では比較的安価な方です。
さらに上記の中で唯一の仮想専用タイプ(OS独立タイプ)なので、他のユーザーの影響を受けたくない、独立性を重視する企業におすすめと言えます。
一方、仮想専用タイプにこだわりがなかったり、一般的なホームページ用途であれば、もっと安価で簡単に使えるサービスもありそちらを検討しても良いかもしれません。
個人サーバーと法人サーバーの違いは?
法人向けサーバーは、一般的により安定稼働を意識した作りになっていることが多く、管理機能の強化や、セキュリティ・バックアップ対策が強化されている傾向があります。
価格帯的にも個人利用も含むサーバーは月額1000円位までが主流なのに対して、法人特化サーバーは月額1,000円〜5,000円程度の価格帯が主流です。
なお、最近ではサーバースペックの向上により、一般向けサーバーと法人向けサーバーでサーバー性能面であまり差はなくなってきました。
※どちらかというと、法人向けサーバーの方が古いスペックのまま止まっているサービスも多いので注意
法人といえども、小規模なコーポレートホームページやサービスサイトを2,3個運用の想定であれば、月額1,000円くらいのサーバーでも十分なケースがほとんどでしょう。
まとめ
まとめです。今回はカゴヤ・ジャパンのレンタルサーバーの評判や特徴・メリットデメリットをご紹介しました。
カゴヤのサーバーはOS単位で独立しているのでよりセキュリティや安定性を重要視する法人向けのサーバーといえます。
一方、一般的なホームページを運用する場合はエックスサーバーなどと比較しても少し割高になってしまう点がデメリットです。
カゴヤのレンタルサーバーは2週間の無償トライアルがあるため、気になる方はまずは試してみると良いでしょう。
なお、他社レンタルサーバーについての比較紹介は「レンタルサーバーおすすめ比較13選・WordPress高速対応」をご参照ください。
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