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ConoHa for Game(VPS)にSFTP接続する方法

ConoHa for GameでマインクラフトなどのマルチサーバーにModやプラグインを導入したり、ワールドデータをアップロードしたい時にFTPソフトを利用すると便利です。

初心者でもLinuxコマンドを入力することなくGUIで(視覚的に)、ファイルのダウンロードやアップロードが可能です。

今回はConoHa for Gameで構築したゲームサーバーにFTPソフトを使って接続する方法を解説します。

FTP(SFTP)を使ったゲームサーバー接続の図

(参考)FTPとは?FTPの意味や仕組み・有名なFTPソフト

 

本記事は2024年3月時点に執筆した内容です。閲覧時期によって情報が古くなっている場合がございますのであらかじめご了承ください。またFTPやコンソールの操作は誤って操作すると正常に動作しなくなる可能性がありますのでご自身の責任のもと慎重に操作してください。

 

【1】ConoHa for Gameでセキュリティ設定・SSH有効化する

ConoHa for Gameのゲームテンプレートでは、デフォルトではセキュリティの観点からSSH接続ができないようになっています。

まずはSSH用のセキュリティグループの追加(ポート解放)とSSHサービスの起動が必要です。

※マルチサーバーはすでに構築されている前提で話を進めていきます。

 

セキュリティグループの追加

まずはConoHa for Gameのコントロールパネルにアクセスしましょう。

https://www.conoha.jp/login/

ConoHaのログイン画面が開いたら、メールアドレスとパスワードを入力してログインします。

メールアドレスとパスワードを入力してログイン

上部タブを「GAME」に切り替え、「サーバー」をクリックします。

上部タブを「GAME」に切り替え、「サーバー」をクリック

契約中のサーバーリストが表示されるので、接続したいサーバーのネームタグをクリックします。

接続したいサーバーのネームタグをクリック

「ネットワーク情報」の隠しメニューを開き、「セキュリティグループ」のところにある鉛筆アイコン(編集アイコン)をクリックします。

「セキュリティグループ」のところにある鉛筆アイコン(編集アイコン)をクリック

「+(追加)」アイコンをクリックします。

「+(追加)」アイコンをクリック

セキュリティグループが追加できるので、「IPv4v6-SSH」を選択して保存します。

「IPv4v6-SSH」を選択して保存

以上で、セキュリティグループが追加できました。

 

SSHサーバー(SSHサービス)の起動

次にSSHサーバーを起動していきます。ご利用のゲームによって管理画面から起動できる場合と、コンソールから起動する必要がある場合があります。

マインクラフトやパルワールドの場合

マインクラフトやパルワールドなどの人気ゲームの場合ゲームマネージャー機能が実装されており、管理画面からSSHサービスを起動できます。

セキュリティグループの追加ができたら、SSHサーバーを起動します。

「管理画面」をクリックします。

「管理画面」をクリック

そうすると、別タブでMinecraft Managerが立ち上がるので、SSHサーバーのところで「起動」をクリックします。

SSHサーバーのところで「起動」をクリック

これでマイクラサーバーに接続するための環境が整いました。

なお、後述のFTPソフトでの接続&ファイルアップロード&ダウンロード作業が一通り終わったらセキュリティを考慮してSSHサーバーを停止しておきましょう。

ゲームマネージャー機能がない場合

ゲームによってはマインクラフトマネージャーに相当する機能がなく、コンソールからSSHサーバーの起動しなければならない場合もあります。

ここではコンソールからSSHサービスを起動する方法をご紹介します。

今回はセキュリティを考慮した一般的なLinuxの操作方法ではなく、簡単さを優先した操作方法で説明しています。

ConoHa for Gameのゲームサーバー管理画面で「コンソール」をクリックします。

ConoHa for Game>コンソールをクリック

ログイン:root、パスワード:契約時に入力したパスワードでログインします。

rootでログイン

ログインが成功すれば画面下の方に「root@xxxxx:~#」という行が表示されます。

ログイン成功

「service ssh start」と入力してEnterボタンを押下します。

サーバー(Ubuntu)におけるsshサーバーの起動コマンド(service ssh start)

sshサーバーの起動コマンド(service ssh start)

なお、後述のFTPソフトでの接続&ファイルアップロード&ダウンロード作業が一通り終わったらセキュリティを考慮してSSHサービスを停止しておきましょう。

SSHサービスの停止をするには、service ssh stopと入力してEnterボタンを押下すればOKです。

サーバー(Ubuntu)におけるsshサーバーの停止コマンド(service ssh stop)

sshサーバーの停止コマンド(service ssh stop)

 

【2】FTPソフトWinSCPでConoHaに接続する

ここからはWindowsで利用できる有名なFTPソフトWinSCPでConoHaサーバーに接続する方法をご紹介します。

FTPソフトを利用すると、初心者でもLinuxコマンドを入力することなくGUIで(視覚的に)、ファイルのダウンロードやアップロードが可能です。

※Mac OSのパソコンではWin SCPが利用できないためご注意ください(Macの場合は後述のFileZillaなどをご利用ください。)

 

WinSCPをダウンロードする

まずFTPソフト「WinSCP」をダウンロードします。

以下のURLをクリックします。

https://winscp.net/eng/download.php

「Download WinSCP」をクリックします。

「Download WinSCP」をクリック

WinSCPのセットアップファイルがダウンロードフォルダ内にダウンロードされるので、ダブルクリックして開きます。

WinSCPのセットアップファイルをダブルクリック

「すべてのユーザー用にインストール」をクリックします。

「すべてのユーザー用にインストール」をクリック

「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」という画面が表示されるので、「はい」をクリックします。

使用許諾契約書の中身を確認し、「許諾」をクリックします。

「許諾」をクリック

「標準的なインストール」にチェックを入れて「次へ」をクリックします。

「標準的なインストール」にチェックを入れて「次へ」をクリック

「コマンダー」にチェックを入れて「次へ」をクリックします。

「コマンダー」にチェックを入れて「次へ」をクリック

「インストール」をクリックします。

「インストール」をクリック

以上でWinSCPがインストールされました。

WinSCPのインストール完了画面

デスクトップを見るとWinSCPのショートカットアイコンが表示されているはずです。

WinSCPのショートカットアイコン

 

WinSCPでConoHa for Gameに接続する

つづけてConoHa for Game上にあるマイクラサーバーに接続します。

WinSCPのショートカットアイコンをダブルクリックします。

WinSCPのショートカットアイコン

WinSCPが開いたら、以下のように情報を入力してから「ログイン」をクリックします。

サーバー接続に必要な情報を入力してから「ログイン」をクリック
ホスト サーバーのIPアドレスを入力
IPアドレスの確認場所
ユーザー 「root」と入力する
パスワード サーバー作成時に設定した「rootパスワード」を入力

初回アクセス時は下記のようなワーニング画面が表示される場合がありますが、「承認」をクリックします。

「承認」をクリック

以上で、WinSCPを使ってサーバーに接続できました。

WinSCPを使ってサーバーに接続できた

ここでファイルをアップロード・ダウンロードやパーミッション(アクセス権)の設定変更が可能です。

 

(補足)SSH Keyを使ったSFTP接続方法

サーバー構築時にSSH Keyを設定していた場合、パスワードの代わりにSSH Key(公開鍵・秘密鍵)を使ってSFTP接続する方法もあります。

以下では、補足としてSSH Keyを使ったSFTP接続方法を解説します。

※Linux(Ubuntu)が触れる人はサーバー構築後でもSSH Keyの設定が可能ですが、上級者向きになるためここでは割愛します。

SSH keyを事前に作成・秘密鍵をダウンロードする

サーバー契約時や再構築時(再インストール時)にSSHキーを新規登録します(※)。

サーバー再構築などするとこれまでのデータが全てリセット(消える)ためご注意ください。SSH Keyを設定すると前述のパスワード認証によるSFTP接続ができなくなります。SSH Keyについて意味がわからない方は読み飛ばしてください。あえて意図してSSH KeyによるSFTP接続したい人用の補足です。

サーバー契約時または再構築時にキーを登録可能

これで秘密鍵のダウンロード画面が表示されるので「ダウンロード」をクリックします。

「ダウンロード」をクリック

これで秘密鍵がダウンロードされました。

秘密鍵がダウンロードされた

Q
セキュリティ>SSH Keyから事前登録したキーを選択することも可能

セキュリティ>SSH Keyから事前登録したキーを選択することも可能です。

「セキュリティ>SSH Key」をクリックします。

セキュリティ>SSH Key
セキュリティ>SSH Key

「追加」をクリックします。

「追加」をクリック

任意のネームタグを指定し「保存」をクリックします。

任意のネームタグを指定し「保存」をクリック

これで秘密鍵のダウンロード画面が表示されるので「ダウンロード」をクリックします。

「ダウンロード」をクリック

その後、サーバー再構築時などで任意のネームタグを指定し「保存」をクリックします。

「SSH Key」と書かれた項目で、先ほど作成した公開鍵を選択

WinSCPでConoHa for Gameに接続する

SSH Keyの設定ができたら、WinSCPでConoHa for Gameに接続します。

デフォルトでは、ConoHa for Gameからダウンロードされた秘密鍵はOpenSSH形式と呼ばれるもので拡張子は「.pem」となっています。

Xserver for Gameからダウンロードされた秘密鍵の拡張子は「.pem」となっている

しかし、WinSCPでは「.ppk」で終わるPuTTY形式のみサポートされているため、「.pem」を「.ppk」形式に変換してあげなければなりません

秘密鍵の形式を変換する際はWinSCPに同梱されている「PuTTYgen」と呼ばれるフリーツールを使います。

WinSCPを開き「ツール>PuTTYgenを実行」をクリックします。

ツール>PuTTYgenを実行

「load」をクリックします。

「load」をクリック

右下のプルダウンを「All Files」に変更し、「.pem」ファイルを選択してから「開く」をクリックします。

右下のプルダウンを「All Files」に変更し、「.pem」ファイルを選択してから「開く」をクリック

「OK」をクリックします。

「.pem」ファイルがインポートされた

「Save private key」をクリックします。

「はい」をクリックします。

任意の名前を設定し「.ppk」形式で保存します。

任意の名前を設定し「.ppk」形式で保存

以上で「.ppk」形式の秘密鍵ファイルができました。

「.ppk」形式の秘密鍵ファイル

続いて、SSH Keyを使ってSFTP接続を行うには、一先ず「ホスト」と「ユーザー」に以下のように情報を入力してから「設定」をクリックします。(パスワードは空欄でOK)

「ホスト」と「ユーザー」に以下のように情報を入力してから「設定」をクリック
ホスト サーバーのIPアドレスを入力
IPアドレスの確認場所
ユーザー 「root」と入力する

「認証」をクリックし、秘密鍵と書かれた項目の右側にある「…」(横三転メニュー)をクリックします。

「認証」をクリックし、秘密鍵と書かれた項目の右側にある「...」(横三転メニュー)をクリック

「.ppk」形式の秘密鍵を選択して、「開く」をクリックします。

「.ppk」形式の秘密鍵を選択して、「開く」をクリック

「OK」をクリックします。

「ログイン」をクリックします。

「ログイン」をクリック

以上の方法でも、 サーバーに接続することができました

WinSCPを使ってサーバーに接続できた

 

【補足】Mac対応のFileZillaで接続する場合

WindowsであればWinSCPがファイルのパーミッション・所有権変更も可能なのでおすすめですが、Mac OSの場合はWinSCPが対応していません。

FTPソフト(SCPソフト)にはいろいろありますが、ここでは一例としてFileZillaによる接続方法も補足します。

 

FileZillaをダウンロードする

FTPソフト「FileZilla」をダウンロードしましょう。

以下のURLをクリックします。

https://filezilla-project.org/

「Download FileZilla Client」をクリックします。

「Download FileZilla Client」をクリック

お使いのパソコンのOSに応じたFileZillaが選択されてる状態で、「Download FileZilla Client」ボタンをクリックします。(例ではIntel Macが選択されています。)

「Download FileZilla Client」(macOS Intel)をクリック

一番左側の無料版のFileZillaの「Download」ボタンをクリックします。

一番左側の無料版のFileZillaの「Download」ボタンをクリック

これでFileZillaがダウンロードされました。

FileZillaがダウンロードされた

あとはダウンロードされたファイルを解凍します。

解凍したFileZillaはアプリケーションに移動しておきましょう。(Windowsの場合はsetup.exeをダブルクリックでインストールしてください。)

FileZillaをアプリケーションに移動

 

FileZillaからConoHa for Gameに接続する

FileZillaのダウンロードができたらConoHa for Game上にあるマイクラサーバーに接続しましょう。

アプリケーションフォルダにあるFileZillaを開きます。

FileZillaを開く

FileZillaが開いたら、画面左上のアイコンをクリックします。

画面左上のアイコンをクリック

「新しいサイト」をクリックします。

「新しいサイト」をクリック

新しいサイトが追加されるので任意の名前を入力し、以下のように情報を入力してから「接続」をクリックします。

FTP情報を入力しConoHa for Gameに接続する
プロトコル 「SFTP」を指定
ホスト サーバーのIPアドレスを入力
IPアドレスの確認場所
ユーザー 「root」と入力する
パスワード サーバー作成時に設定した「rootパスワード」を入力

「サーバーのホスト鍵は不明です。」と表示されたら、「常にこのホストを使用し、この鍵をキャッシュに追加」にチェックを入れ「OK」をクリックします。

「常にこのホストを使用し、この鍵をキャッシュに追加」にチェックを入れ「OK」をクリック

以上で、FIleZillaを使ってサーバーに接続できました。

FIleZillaを使ってサーバーに接続ができた

SSH Keyを使ってFileZillaでSFTP接続する

FileZillaもSSH Keyを使って接続することができます。

まず、WinSCPの時と同様に秘密鍵を生成・ダウンロードします。

SSH Keyを使ってSFTP接続を行うには、以下のように情報を入力してから「接続」をクリックします。

FTP情報を入力しConoHa for Gameに接続する
プロトコル 「SFTP」を指定する。
ホスト サーバーのIPアドレスを入力する。
IPアドレスの確認場所
ログオンタイプ 「鍵ファイル」を選択する。
ユーザー 「root」と入力する。
鍵ファイル 「参照」をクリックして、先ほどダウンロードした「.pem」で終わるファイルを選択する。

「サーバーのホスト鍵は不明です。」と表示されたら、「常にこのホストを使用し、この鍵をキャッシュに追加」にチェックを入れ「OK」をクリックします。

「常にこのホストを使用し、この鍵をキャッシュに追加」にチェックを入れ「OK」をクリック

以上で、 サーバーに接続することができました。

 

まとめ

今回はConoHa for Game(VPS)で構築したゲームサーバーにFTPソフトを使って接続する方法を解説しました。

FTP(SFTP)を使ったゲームサーバー接続の図

たとえば、マイクラサーバーを細かくカスタマイズしたり、ワールドデータをアップロードをしたい場合は、サーバーに直接接続する必要が出てきます。

そういった際は、FTPサーバーに接続してみてください。

今回は以上になります。最後までご覧頂き、ありがとうございました。

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