「ConoHa WING(コノハウイング)」は、国内最速の共用レンタルサーバーとして2018年9月に誕生し、ここ数年で大きく人気を集めてきました。
有名ブロガーとのコラボやAIブログ生成ツール(Blog Creator)のリリースなど、ソフト面でのサービスも積極的でブロガーを中心に多くの人が利用しています。
今回はそんなConoHa WINGの中の人であるGMOインターネットグループ株式会社様(以下、GMOと表記)に、ConoHa WINGの特徴をはじめ、高速化の取り組みやセキュリティ・サポート体制についてお聞きしました。
本インタビューの登場人物
今回はGMO ConoHa事業部エグゼクティブリードの相川さん、サーバーインフラ担当の小島さん、企画設計の前島さん、マーケティングチームの山之口さん、そしてBlog Creatorの企画・UI監修に携わってくれたブロガーのサンツォさんの5人にConoHaのことをインタビューいたしました。
ドメイン・ホスティング事業本部
ConoHa事業部エグゼグティブリード
システム統括本部インフラ・運用本部
アーキテクチャ統括チームデベロッパーエキスパート
ドメイン・ホスティング事業本部
ConoHa事業部レンタルサーバー戦略チーム
本体事業統括本部宮崎オフィス
マーケティングチーム
(※)本記事は2024年3月に取材・執筆した内容になります。閲覧時期によって記載内容が古くなっている場合もありますので最新の正確な情報は公式サイトをご確認ください。なお、本記事は一部広告プロモーションを使用しています。
ConoHa WINGの特徴についてお聞きしました
-- (WEBST8 松本)本日はお忙しい中ありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。
ConoHa WINGさんというと、2018年9月に誕生して(※注)以降シェアを大きく拡大してきて、有名ブロガーの利用者も多い印象がありますが、現状はどういった利用者が多いのでしょうか?
(GMO 山之口さん)現状は、WordPressブログ用途でご利用いただいている個人様が多いです。
もともと、ConoHa WINGはサーバーやネットワークの専門知識のない個人や初心者でも簡単に使えるように考慮したサービスになっていることもあります。
年齢層で言うと20代から50代を中心にご利用いただいていますが、特に多いのが30代〜40代といった傾向があります。
(※注)2013年7月にVPSを中心としたホスティングサービス「ConoHa」がリリース。 VPSサービスの広がりを受けて2018年9月に以前からニーズの大きかった共用型レンタルサーバー「ConoHa WING」をリリース。(参考)国内最速の高性能レンタルサーバー「ConoHa WING byGMO」提供開始 | GMOインターネットグループ株式会社
初心者でも迷わずに使いやすいように考慮してサービスを提供
-- (WEBST8 松本)実際に初心者に使いやすいように、工夫されている点などありますか??
(GMO 山之口さん)代表的なのは「WordPress簡単セットアップ」という機能です。ずいぶん前に実装した機能になりますが、ドメイン設定やWordPressインストール・テーマ設定など、初心者が設定するのが難しかったところをサーバー契約と同時に全て設定完了することができます。
最近はこれがレンタルサーバーの標準になりつつあるのかな、っていうくらい皆さんに使っていただけています。
-- (WEBST8 松本)私もConoHa WINGを使っていますが、サクっと独自ドメインでWordPressサイトを作成できますし、他のサーバーに比べても管理画面がシンプルで分かりやすい作りになっている印象があります。
(GMO 山之口さん)ありがとうございます。そのほか、ワプ活といったWordPressの使い方に関する情報発信サイトも運営しています。ConoHaの管理画面から記事に飛んでいただけるような形にもなっており、初心者の方に少しでも役に立てればという想いで提供しています。
サポートは3拠点体制でレスポンススピードを工夫
-- (WEBST8 松本)続けてサポートについてお聞かせください。サポートって結構見えない部分というか、人によって意見がバラける部分かなと思うんですけど、サポートについて工夫している点など教えていただけますでしょうか。
(GMO 山之口さん)まずお客様が不安にならないように、問い合わせがあればファーストレスポンス(お問い合わせに対して調査する旨)を10分程度でできるような形で対応させていただています。その後の本回答は実績ベースで遅くとも36時間以内(土日祝除く)に返答している実績がございます。
-- (WEBST8 松本)確かに問い合わせた後に返事が遅いとちゃんと届いているのか不安になりますし、すぐにレスポンスがあると安心します。あと、電話って全然つながらないサービスとかよくありますが、電話は繋がりやすいのでしょうか?
(GMO 山之口さん)昨年2023年の実績ベースですが平常時でほぼ100%で応答させていただいております。ただ、新サービスリリース時などに問い合わせで混雑することもあったので、平均すると95%で応答しています。
-- (WEBST8 松本)それはかなり高いですね!混雑時とは具体的にどういった時でしょうか??
(GMO 山之口さん)たとえば、直近ですと今年2024年1月にConoHa for Gameの方でパルワールドリリースに伴い混雑していた時があります。
そういった新サービスでお問い合わせが集中したタイミングで電話が集中してお待たせしてしまったことがありましたが、通常時であればほぼ100%の形で応答させていただいています。
-- (WEBST8 松本)VPSやゲームサーバーなどConoHaシリーズ全体でサポート体制を取られているのですね。月初とか週明けに問い合わせが多くなって電話が混み合うとかもあまりないのでしょうか??
(GMO 山之口さん)はい。平常時であればほぼ応答できている実績があります。ConoHaのサポート体制として、3つの拠点(宮崎と北九州、東京)にそれぞれカスタマーサポートのメンバーが揃っておりまして、3拠点で分散対応しておりますので、サポート体制的には充実しているかと思います。
ブログクリエイター(Blog Creator)を作成したきっかけや反応
-- (WEBST8 松本)先月2024年2月にConoHa WINGでリリースされたAIブログ生成ツール「Blog Creator」についてお聞かせください。元々どういった経緯でBlog Creatorを作ろうと考えたのでしょうか?
(GMO 前島さん)Blog Creatorについてはブロガーのサンツォさんが企画に関わってくださっているので、よりブロガー目線でお話しできるサンツォさんからお話ししていただきますね。
(サンツォさん)ブロガーのサンツォです。元々は自分がブログを書く際にキーワード調査に時間がかかって課題に感じていたことが原因です。それまではアナログで色んな分析ツールを使ってキーワード調査をしていて、調査だけで丸一日かかっていました。
それを何とか短縮できないかなと考えた時に、一括でキーワード調査できて、そこにAIがサポートしてくれるような機能があったらいいなと考えました。
それで企画を立てまして、ConoHaさんと一緒に作らせていただいたみたいな形になっています。
-- (WEBST8 松本)なるほどですね。Blog Creatorについて、こんな人にこんなふうに運用してもらうと良いですよ、みたいなのがあればお教えいただければ。
(サンツォさん)ブログ初心者の方に関していうと、キーワード調査自体をご存知ない方も結構いらっしゃるので、キーワード調査そのものや、記事の見出し構成を考えるときに役に立つのではないかなと思います。
あとは中級者以上の方に関しては、自分と同じように複数のツールを利用して時間をかけていると思うんですけども、キーワード調査を効率良くできるのを実感いただくみたいな使い方が良いのかなと考えています。
実際の利用者様からの反応についてお聞きしました
-- (WEBST8 松本)まだリリース後から間もないとは思いますが、実際に利用者さんからはどんな反応がありますでしょうか??
(サンツォさん)まだ利用者様の声が蓄積されていない段階ではありますが、キーワード調査機能に関してはSEOの専門家の方が開発したツールを使ってまして、評判はかなり良いです。
ただAIによるテキスト生成の部分に関しては、AIの力もまだまだ発展途上なこともあり、もうちょっと精度的に改善してほしいよねみたいな声もあります。
-- (WEBST8 松本)私も実際に使ってみましたが、最新情報やニッチなキーワードだと生成テキストの精度が落ちているかも?と感じたところはあります。
(サンツォさん)そうですね。やはり新しいキーワードや検索ボリュームが少な過ぎるキーワードですとAIの生成テキストの精度が落ちる傾向はあります。ただ、AIは今後も発展していくと思いますし、更に満足いただけるように引き続きチューニング・改善を重ねていく予定です。
直近ですと、プロンプトの調整を頻繁に実施しておりますし、ご要望の多かったGPT-4の実装もまもなく実現できるのではないかと思っています。
-- (WEBST8 松本)なるほど。今後もどんどんブラッシュアップ・改善されていくのですね!これから初めてAIのツールを使うといった人も多いと思いますし、期待しています!
(サンツォさん)ありがとうございます。ひとまずは安く試しに使っていただく、っていうところから試してみていただければと思います。
国内最速サーバーに向けた高速化への取り組みとチャレンジ
-- (WEBST8 松本)ConoHa WINGさんは超高速レンタルサーバーということで国内No1の速度も記録していると発表されていますが、具体的にはどういった高速化の取り組みを行っているのかお教えいただけますでしょうか?
(GMO 小島さん)ConoHa WINGの高速化について大きく分けて3つのフェーズがあります。順にご説明していきますね。
フェーズ1.サーバースペックの底上げとPHP処理速度の向上
(GMO 小島さん)まず一つ目はサービス開始当初です。サーバースペックの底上げとPHPの処理速度の向上に取り組みました。
まだWordPressが日本で今ほどメジャーでない頃に基礎設計が行われた一般的なサーバーですと、リクエストが来るたびにPHPが起動して終了するようなCGIモードでの実装がほとんどであったため、捌ける(WordPressへの)リクエスト数が1秒あたり10から20といったものでした。
ConoHa WINGではサービス設計当初から、最新CPUと高速SSDを搭載するなどしたサーバースペックの引き上げと、PHP起動の高速化チューニングをいたしました。
PHPをリクエストの都度起動するのではなく、リクエストが来てから一定期間PHPを起動し続ける、いわゆるFastCGI的なものです。
ConoHa WINGの場合は、従来のFastCGIよりも更に速くPHPを実行できる「LiteSpeed LSAPI」を採用し、結果的に秒間に捌けるWordPressへのリクエスト数を100〜200程度に向上させることができました。
フェーズ2.コンテンツキャッシュ機能による高速化とパフォーマンス向上
(GMO 小島さん)高速化の第2フェーズは、コンテンツキャッシュ機能による高速化の実現です。
Webサーバー内のnginx(エンジンエックス)をリバースプロキシとしてWordPressが生成したHTMLコンテンツをそのままキャッシュして毎回のPHP起動なしに、そのまま返す仕組みを提供しています。
それにより、秒間に数千〜1万近くのWordPressへのリクエストまで耐えられるようなパフォーマンスを実現できました。
-- (WEBST8 松本)ここまでで既にかなりパフォーマンスが向上していますね!ここから更に第3フェーズがあるのですね。
(GMO 小島さん)はい。ここまででサーバーの応答速度チューニングについてはほぼやりきったなと思っていたんですけれども、さらにブラウザのレンダリング速度(描画速度)の最適化に向けて第3フェーズに取り掛かっていくことになります。
フェーズ3.プライム・ストラテジー社WEXAL®搭載でレンダリング速度最適化
(GMO 小島さん)Webブラウザでページが表示される時にはブラウザ側でのレンダリング(Webページ表示処理)が発生します。
そこの速度を何とか改善できないかと検討して、WordPress(CMS)超高速実行環境「KUSANAGI(クサナギ)」を提供しているプライム・ストラテジー社さんのWEXAL®(ウェクサル)というエンジンに注目いたしました。
ConoHa VPSの方では既に実装していたんですけども、共用サーバー(ConoHa WING)にも載せることができないかということで、WEXAL®をConoHa WING用に調整頂いて搭載することができました。
WEXALはレンダリングの部分を自動で最適化できるエンジンで、これによりサーバーの応答速度だけではなくて、レンダリング速度も改善できました。
-- (WEBST8 松本)なるほど。ざっくり言うと最初の1フェーズと2フェーズはサーバーの応答速度の改善で、3つ目がブラウザのレンダリング最適化ということなのですね。これらの3つの機能はWordPress利用者がデフォルトで使えているのでしょうか?
(GMO 小島さん)現在は初期値としてシンプルで高速なキャッシュ機能を有効にしており、WEXALは無効になっています(どちらか片方しか使えないため)。
しかし、PHPが起動するたびにコンテンツが変わるようなサイトの場合、キャッシュですと都合が悪いので、そういったサイトには個別にWEXALを有効にして運用できるようになっています。
-- (WEBST8 松本)なるほど。基本はキャッシュが有効化されていて、キャッシュ機能が都合悪いサイトにはキャッシュをオフにしてWEXAL機能を有効化できるみたいな感じですね。
高速化と共にサーバー負荷の平準化やリソース管理機能による安定稼働を実現
-- (WEBST8 松本)高速化と同様に、サーバー安定稼働を重視する人も多いと思うんですが、サーバー負荷を平準化するための取り組みを教えてください。
(GMO 小島さん)まず、新規の申し込みがあった時に最も空いている(負荷の低い)サーバーにお客様のサーバーが収容されるようにしております。
現在、ConoHa WINGのWebサーバーだけで300台以上ありますが、その仕組みのおかげで基本的には負荷が偏らず平準化されております。
-- (WEBST8 松本)一時的にアクセス負荷が急増した場合でも耐えられる感じでしょうか?
(GMO 小島さん)おっしゃる通り、普段は少ないアクセスのサイトでもテレビ紹介された時にアクセスが急増して一時的に大きな負荷がかかることもあります。
そのような急激な負荷があってもキャッシュ機能でサーバーに負荷が過度にかからないようになっており、アクセスが急増しても基本的に問題なくサイトは表示されるようになっております。
また、お客様ごとにリソースの上限管理をさせていただいておりまして、万一の時でもサーバー単位で他のお客様に影響が出るようなことがないようにしております。
-- (WEBST8 松本)基本的に利用者が偏らないよう分散されていて、かつテレビ出演などでバズった時にも落ちることがないようにキャッシュ機能やリソース管理をされているのですね。
リソースモニタリングと通知機能
-- (WEBST8 松本)ConoHa WINGはリソースモニタリングによる通知機能もあるんですね。これはディスク使用量がしきい値を超えたらメール通知できるみたいな機能でしょうか。
(GMO 相川さん)はい。基本はディスク使用量が監視対象で、メール通知することが可能です。
-- (WEBST8 松本)以前別のサーバーで知らない間にディスク使用量が一杯になってエラーが起きた経験があるので、しきい値を設定してメール通知できるのはサイト運営管理にかなり便利だと思います。
(GMO 相川さん)ちなみに、ビジネスプラン(※後述)ではディスク使用量だけでなく、メモリーやCPU使用量に対して通知することが可能です。
もっというと、ビジネスプランでは一回設定した負荷上限に達した場合に、メールの通知だけでなく、自動プランアップをしてその負荷を回避するような機能もあわせて提供しております。
サーバーやWordPress・メールのセキュリティに関する取り組み
続けてセキュリティ対策や安定稼働に向けた取り組みについてお聞きしました。
WordPressに対して実施しているセキュリティ対策
-- (WEBST8 松本)セキュリティに関してお聞きかせください。個人利用や初心者の方が多いと、WordPressが古いバージョンのまま放置されているサイトも多いのかなと思ったんですが、ホスティング側でしているセキュリティ対策などありますでしょうか?
(GMO 小島さん)WordPressのバージョンがそのままというのは最も多い問題ですね。おっしゃる通り、ここが一番大きいと我々は考えております。
(GMO 小島さん)ConoHa WINGの簡単インストール機能でインストールされたWordPressはデフォルトでWordPressの自動更新がオンになっております(※WordPress標準の自動更新機能のこと)。小さなことですが、実はこの自動更新が一番大きいんじゃないかと考えております。
(GMO 小島さん)他には、海外からのWordPress管理画面へのアクセスを標準で制限しております。やはり攻撃元としては国内よりも海外からの攻撃が多いためです。ただし、海外からWordPress管理される方もいらっしゃるので、サイト(ドメイン)毎に海外アクセス許可のON・OFFができるようにしています。
-- (WEBST8 松本)管理画面を拝見したところ、海外からのアクセス制限以外にもいろいろセキュリティの設定ができるみたいですね。
メールの不正利用・不正送信に対する監視と対策
-- (WEBST8 松本)メールの不正利用についてはどのように対策されていらっしゃるのでしょうか?
(GMO 小島さん)メールに関してもやはり海外起点でのメールの不正利用が多いため、海外からのメール送信(SMTP認証)についてはメールアドレスごとに制限する機能を提供しております。
-- (WEBST8 松本)もしメールの不正利用を検知した場合はどうされているのでしょうか?
(GMO 小島さん)サーバー監視している中で、もし複数のIPから短時間でSMTP送信認証に成功してメールが大量送信されている場合、メールアドレスやパスワードが外部に流出していると判断します。
短時間に大量のメール送信を行われると他のご利用者様のメール運用にも悪影響が出る恐れがあるため、不正利用されたメールアドレスについては一時的に制限してお客様にアナウンスするといった運用をしております。
-- (WEBST8 松本)確かに、だれかのメールアドレスが不正利用されてサーバー単位で巻き添えを食らってしまうのは怖いですし、そういった監視体制があれば安心ですね。
GMOグループ全体でセキュリティの底上げを実現へ
-- (WEBST8 松本)2023年の年末ぐらいに「ネットde診断(※注)」という機能が実装されたと発表ありましたが、どういった機能なのでしょうか?
(GMO 前島さん)一般利用者が自分でセキュリティ的に大丈夫かチェックするのは難しいと思いますので、ConoHaの方で脆弱性を診断して通知する機能が「ネットde診断」です。
-- (WEBST8 松本)ドメイン単位でのセキュリティ診断みたいな感じでしょうか?
(GMO 前島さん)そうですね。サブドメインも対象になりますが、他社さん管理のドメインは対象外になっています(※他社管理されているドメインだと、そのドメインが本当にそのお客様所有のものか判断できないため)。WordPress以外でもWebサイトであれば診断可能です。
(GMO 相川さん)ネットde診断のところですね。これはもう一歩踏み込んだ背景もあります。
GMOサイバーセキュリティ「イエラエ」っていうセキュリティのスペシャリスト集団を抱えているグループがありまして、このグループで提供しているセキュリティのノウハウをGMOグループ全体に展開してセキュリティを底上げしていきましょうっていう。
お客様がインターネットをより安全に使っていただける環境をグループ全体でもっと整えていきましょうというところが背景にあります。
その一つとして、まずは今のセキュリティ状況を把握できる「ネットde診断」の提供に至った、というような流れになっています。
今後もレンタルサーバーセキュリティを強化できるような機能を追加していきたいと考えています。
より安定性を求める法人向けリソース保証付きビジネスプラン
-- (WEBST8 松本)ちょうど先月2024年2月末にConoHaWINGでビジネスプラン(旧リザーブドプラン)がリリースされましたが、どういったものでしょうか??
(GMO 山之口さん)より厳格なリソース管理を求める法人様のニーズにも応えられるプランがビジネスプランで、安定稼働を重視する法人企業様におすすめのプランです。
-- (WEBST8 松本)ビジネスプランは法人のホームページ・オウンドメディアなどを主に想定しているのでしょうか??
(GMO 山之口さん)はい。通常のConoHaWINGの性能機能に加えて、さらにリソース保証機能を設けています。通常のプランでは負荷状況によって使えるCPUやメモリが可変するのに対して、ビジネスプランでは使えるCPUやメモリが保証(固定)されています。
(GMO 相川さん)ビジネスプランでは明確にリソースを確保しているので、他のお客様からの影響を受けにくい構成になっているっていうところがポイントです。
-- (WEBST8 松本)通常プランでも法人も利用できるけれど、ビジネスプランの方はより安定性を求める法人様に向いているといった形ですね。
(GMO 山之口さん)はい。それと、ビジネスプランでは法人向け.co.jpドメインが無料で取得・更新できます。
-- (WEBST8 松本).co.jpドメインが無料というのはあまり他社さんでは見かけたことがなく珍しいですね。
(GMO 山之口さん)そうですね。上位プランで.co.jpが無料とかは他社さんでもあるんですが、ConoHa WINGの場合は下位プランから対応していて月額1,331円〜(36ヶ月契約時)から利用できるので、法人の方でもコスパ良く運用ご利用できると思います。
-- (WEBST8 松本)ちなみにビジネスプランの方でも簡単セットアップでWordPressの設置までできるのでしょうか?
(GMO 山之口さん)はい。ビジネスプランでも「WordPress簡単セットアップ」がご利用いただけます。ただ、.co.jpについては法人登記情報登録などの手続きが必要なため、一旦サポートページへご案内する形になっています。
-- (WEBST8 松本)なるほどですね。法人向けサーバーってあんまり初心者向けでないところが多い気がするので、慣れていない法人の方でも使いやすくなっているのはありがたいですね。
(GMO 山之口さん)ありがとうございます。個人や初心者の方に使いやすいサーバーとしてご利用いただきたいっていうところは今後も変わらないんですけれども、より多くのお客様にConoHa WINGを使っていただきたく、今後も良いサービスを目指していきます。
ConoHa WINGの今後の目指す姿について
-- (WEBST8 松本)ありがとうございます。ここまでお話を聞けて、ConoHa WINGについてずっと理解が深まりました。そうしましたらConoHaWINGの今後の方向性についてメッセージをいただけたら。
(GMO 相川さん)ConoHaのコンセプトとして《進化し続けるホスティングサービス》というところが根底にあります。
(GMO 相川さん)サーバーそのものの性能や機能面、使いやすさっていうところをブラッシュアップしていくことに加えて、さらにConoHaならではの方向性としてサービス更新・強化を図っていきたいと考えています。
具体的な例としては、Blog Creatorで話していたようなAIの活用ツールを提供したり、「ネットde診断」のようにGMOグループ全体のノウハウを展開したりなど、より高いレベルのホスティングサービスを目指して活動していきます。
(GMO 山之口さん)今後も、より速く、かんたん、快適に使えるレンタルサーバーを目指してサービス拡充や改善を進めていくのでどうぞよろしくお願いいたします。
-- (WEBST8 松本)今回お話を聞いてConoHa WINGの理解がより深まりました!今回はお時間をいただきありがとうございました!!
企業情報・サービス情報
【GMOインターネットグループ株式会社】インターネットインフラ事業、インターネット広告・メディア事業、インターネット金融事業、暗号資産(仮想通貨)事業を展開する東証プライム上場企業。コーポレートサイトはこちら
【ConoHaWING(コノハウイング)】国内最速を誇る超高速レンタルサーバー。有名ブロガーとのコラボやブログ向けAIツール(Blog Creator)などのソフト面でのサービス提供も活発で、ブロガーを中心に人気急上昇のレンタルサーバー。共用サーバー(ConoHa WING)以外にも、ConoHa VPSやConoHa for GameなどのConoHaシリーズを展開中。
公式サイトはこちら
超高速レンタルサーバーならConoHa WING(コノハウイング)
【国内最速】の超高速レンタルサーバーConoHa WING!最新の高性能サーバー・超高速SSD・高速化技術で圧倒的な速さを実現。高い安定性を誇り、サーバー稼働率99.99%以上を保証します。WordPress簡単インストールや無料独自SSLなど、Webサイト運営にかんたん便利な機能も多数ご用意。安心してお使いいただけます。
\WEBST8編集より/
今回は、インタビューにご協力いただきましてありがとうございました!
インタビューでConoHa WINGの各担当者様に直接お聞きできて、よりプロダクトの理解が深まりました。
一昔前までは、レンタルサーバーを借りる人はある程度サーバー知識がある人前提のサービスが多かった気がしますが、ConoHa WINGさんが初心者にもフレンドリーなサーバーサービスをリリースされて、より個人や一般の人に身近になったという印象があります。
高速高性能なサーバーを提供するだけでなく、さらにAIの活用ツールなどソフト面でのサービス提供や拡充していく、というお話しも印象的でした。
今後もConoHaシリーズ、ConoHa WINGの進化が楽しみです!!